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プロが解説!七五三の着物の選び方・注意点のまとめ

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machidera

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着物レンタル・婚礼成人式などの撮影を担当。 ブライダル専門学校卒業後、入社7年目。 コロナが終息したら海外旅行に行くのが目標です

今回ご紹介するのはこどもの成長を祝う行事として執り行われる七五三。七五三と言われている通り、決まった年齢があるのは皆さんご存知かと思いますが、男女の違いだったり着物の種類だったりと、注意点が多いため解説してみました!

七五三って何?

七五三とは、これまでこどもが健康に成長したことを神様や仏様に感謝し、今後も健やかな成長を願う行事です。昔は7歳まで成長することが難しく、小さい頃に病気や事故で亡くなる事が珍しくありませんでした。特に3歳、5歳、7歳は病気になりやすい年齢とされていたため、健康に成長できるように古くから執り行われてきました。
七五三は、年齢や性別によって祝う年齢や選ぶ着物が異なったり、11月15日が七五三と決まっていたりと、100日のお祝いの時より少しルールが多くなっています。
七五三の日といえば11月15日に行うものだとよく耳にしますが、現代では平日に家族そろっての参拝は難しいことから、日にちはあまり気にせず行う方が多くなりました。
繁忙期を避けるために10月末から参拝される方もいるため、七五三を行う日程については目安で考えてよいかと思います。
また、兄弟がいる場合は一緒に七五三を行いたいというご家族も多いため、年齢が多少前後しても行う場合もあります。
現代ではあまり、気にしすぎず家族のタイミングで行う事が増えてきました

医療が発達する前の時代では、子どもが小さいうちは思わぬ事故や病気での死亡率がとても高く、「7歳までは神の子」と言われるほどでした。

3歳、5歳、7歳は成長に伴い特に病気になりやすいとされる年齢で、その年齢まで無事に成長できたことを感謝し、これからも健康に成長できるよう祈るための行事として行われてきました。

引用元七五三の知識

数え年、満年齢、どちらでやるのが正しいの?

七五三と言えば数え年でするものだと言われてきましたが、満年齢で行うことが悪い。といった理由もなく、どちらで行っても良いとされています。現代では満年齢で行う家族も増えてきました。しかし、地域によって七五三を含む祝い年は数え年でするもの、と決まっている地域もあるため周囲や先輩ママに確認することをおすすめします。

当日までに準備・確認が重要

七五三参りを行うためには事前準備が必要です。
参拝日を決めたり、記念撮影の予約・食事会の予約・着物の確認・着付けの予約など、どれも重要なリストばかりなので余裕を持って決める事をおすすめします。
その中で着物の必要なリストをご紹介します。

こどもの衣裳について

こどもの衣裳は洋装にするのか和装にするのかを決めます。スーツやワンピースであれば洋装でも問題はありません。
和装に決めた場合、着物はレンタルするのか、自宅で用意するのかを確認します。レンタルの場合は2,3ヶ月前から予約することをおすすめします。七五三は時期が決まっているため、予約が重なってしまいます。
ご自身で用意が可能な場合は着付に必要なものが揃っているか当日までに確認しておきましょう。

家族の衣裳について

七五三に参加するご家族は華やかな印象になるような服装をおすすめします。また、両家のバランスも大切ですので事前に確認しておきましょう。
父親はダークカラーのスーツが一般的で、母親も洋装であれば動きやすいワンピースにジャケットでも問題はありません。
また、こどもと合わせて着物を着るのも素敵ですね!
その場合、母親は色無地や訪問着、付下げを選ぶといいでしょう。
両家のご両親の服装を合わせるのか、母親は洋装がいいのか、など事前にご家族で打ち合わせをしておきましょう。

着付の予約・場所

着物を着ることが決まったら着付けの予約も合わせて決めておくといいですね!
自宅・美容院・衣裳屋など、どこで着付をするとその後移動しやすいか、こどもが辛くないか、などを頭に入れて着付先を決めることをおすすめします。
着付の予約も時間帯が集中する場合があるため、早めに予約をとっておきましょう。

こども衣裳の種類

3歳の男の子衣裳

男の子の七五三は5歳児がよく見られますが、最近では3歳でも参拝する男の子が増加しています。
3歳で着用する着物は女の子の3歳と同じ、被布セットを選びます。
着物の上から被布ベストを羽織るだけなので、小さい子が着やすく、動きやすいデザインになっています。
男の子も2回できるのは嬉しいですね!

~用意するもの~
着物(肩上げ・胴上げ済み)・長襦袢・被布ベスト・腰紐(着物に縫いついている場合は不要)・足袋・草履

5歳男の子衣裳

5歳児では大人の衣裳と同じ、紋付羽織と袴を着用します。
3歳の時とは変わり、袴姿は大人顔負けでとてもかっこいいです☆
100日のお宮参りの際に着た産着を5歳で着ることも可能です!その場合は羽織なしで着付けをします。
被布セットと異なり、着物に加え袴も履くため、腰紐や袴紐で縛る回数が多かったり動きにくさがあるため、時間との勝負になるかもしれません‥‥
また、レンタルショップでは家紋を変更できる場合もあるのでぜひ確認してみてください。

~用意するもの~
着物・羽織(肩上げ・胴上げ済み)・袴・長襦袢・角帯・扇子・懐剣・羽織紐・腰紐(着物に縫いついている場合は不要)・草履・足袋

3歳女の子衣裳

3歳児女の子の着る衣裳は2タイプあります!3歳児男の子でもご紹介した被布セット、もう1つは7歳児女の子が着用する結び帯の2タイプから選ぶことが出来ます。
しかし、3歳児に帯を結ぶという工程はなかなかハードルが高く、最近では被布セットを選ぶ方が多いです。
7歳では結び帯で着物が着れるため、3歳では違う雰囲気で行いたいと被布セットを選ぶ方もいらっしゃいます。
男の子と同様、産着を持っている場合は3歳でも着ることが可能なので、肩上げ・胴上げを行い被布ベストを用意する事でお宮参り・3歳の七五三と2回使用することができます。
また、四つ身という種類の着物を持っている場合は3歳と7歳で2回使用することが可能になります。

~用意するもの~
着物(肩上げ・胴上げ済み)・長襦袢・被布ベスト・被布下帯・腰紐(着物に縫いついている場合は不要)・足袋・草履・巾着・髪飾り

7歳女の子衣裳

7歳児女の子では大人と同じように着物を着ます。
被布の着付けよりしっかりと帯を結んだりするので着付の時間もかかり、こども衣裳の中では1番着るのが大変な着物です。
しかし、現代では帯が完成されている作り帯を使用する事が主流になってきました。
作り帯を使用すると、着付けの時間が短縮され着ている本人の負担が軽減されます。
7歳の七五三では、着物と帯以外にも選ぶ小物類がたくさんあるため、好きな色や柄を自由にセレクトできる楽しさがあります♪

~用意するもの~
着物(肩上げ済み)・長襦袢・帯・帯揚げ・帯締め・しごき・末広・筥迫・草履・バッグ・足袋・髪飾り・コーリンベルト・伊達締め

まとめ

「うちの子が今年七五三だけどなにから準備しよう…わからないけどとりあえず着物を見に来ました。」というお客さまはたくさんいらっしゃいます。
現代では昔の風習を残しつつも新しい時代に沿って着物をきる環境がつくられているように感じます。
着物を着る際は、あまりルールに縛られすぎず先輩ママやご家族に相談しながら決めてみてください♪
レンタルではなく購入で着物の用意を検討している方は、なるべくたくさん着れるような着物の選び方をするといいですね。
また、着物を持っているけど必要なものがわからない…という方はぜひ持っている着物を持参してご来店ください!着付けに足りないアイテム、着物の種類などいつでも相談ください♪

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着物レンタル・婚礼成人式などの撮影を担当。 ブライダル専門学校卒業後、入社7年目。 コロナが終息したら海外旅行に行くのが目標です
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