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業界レポート「これから美容業界はどうかわっていくのか?」

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体育会系から美容系の業界へ飛び込んで23年。

様々な業界の中で我々が属している「美容業界」。今後、どのように変わっていくのか?どう変えなければいけないのか。現状を踏まえながらレポートしていく。

新型コロナウィルスによって大きく変わった美容業界

フェイストゥフェイス(face to face)、対面での商いが当たり前だった美容業界。新型コロナウィルスの出現によって今まで通用してきたことがしなくなった。美容の業界にとっては非常に厳しい状況に立たされていいる。一言で美容業界といっても様々な業態があるが、ここでは2つの業態について紹介していこう。何が変わってどうなっていくのか?考えていく。

~何が変わってどうなっていくのか~業態1:美容商材卸業

美容商材卸という業態は主に理美容室・エステサロンなどに業務用の商品、美容室で販売している商品を卸している会社である。美容業界の用語でいうと「美容ディーラー」といわれている。以下文面では「美容ディーラー業界」と呼ぶが、今までほとんどが対面での商いで成り立ってきた業態だ。

リアル訪問からウェブ訪問へ

美容ディーラーのセールスは定期的に理美容室・エステサロンなどに訪問し提案や情報を提供、その場でお店の足りない商品を受注し後日、納品するといった仕事が一つある。会社にFAXで注文が流れ、訪問時に納品することもあるが、ほとんどが前者の流れが多い。新型コロナウィルスによってこの「定期的な訪問による提案や情報」がしにくくなった。納品業務に関しては、配送業者に任せれば解決できるが、訪問から滞在に関しては、感染拡大の点から見るとリスクがある。セールスは1日20軒近くの顧客を訪問する。お店に訪問するとしばらく滞在し、話し込みをする。たまには製造メーカーと同行し、顧客に訪問することもあり、そこで詳しい商品情報なども提供している。製造メーカーの本社は県外が多くディーラーセールスと同行し訪問するという行為はさらなるリスクを招くことになる。上記の仕事がしにくくなることで仕事の内容が薄くなってきているのが現状だ。そこで今、浸透し始めているのがウェブを活用しての情報提供や商談が少しづつだが増えてきている。美容ディーラーと製造メーカーとの間でもウェブでの情報提供や製品説明が主流になってきている。まだ慣れない部分はあるが、これからこれが当たり前になってくると思う。

リアルイベントからウェブイベントへ

理美容室・エステサロンのサポートとして臨店活動、セミナーなどがある。臨店活動とは、店舗営業終了後、お店でセールスが製品プレゼン、技術実演などする活動のことである。セミナーは、ひとつの会場に理美容師が集まり受講することである。新型コロナウィルス前は、頻繁に開催しており、嫌になるほど数はあった。しかしながら、今の時期は、感染リスクがあるということで、ほとんど開催されなくなった。これが続けば新しい情報発信が少なくなり、技術の進歩が無くなるのではないか、と思うほど懸念している。理美容業界は職人業であるからなおさら感じてしまう。理美容師の技術を披露する場所であるコンテストも開催されない。これは非常に業界の発展に影響を及ぼす事態になってきている。しかし、ここでもそれに代わって浸透し始めているのは、ウェブでの活用だ。講師をウェブで繋ぎ、画面を通して受講している。技術に関してもカメラをアクティブに動かし技術指導している。コンテストに至ってもウェブで開催されようとしているから驚く。VRが浸透すればリアルさながらの活動ができそうに思う。

~何が変わってどうなっていくのか~業態2:ビューティショップ

次の業態は実際に実店舗を出店しているショップだ。ここでは美容の商品を扱うお店のことについて書きたいと思う。

リアル店舗とECショップ

新型コロナウィルス前までは、お客様が店舗に赴き、目で見て、手で感触を確認し納得のいった時点で購入を決断する。この流れが一般的だったが、今は違う。人が触って試すというものは一切設置できず、来店するお客様の数も減ってきている。ピーク時よりもお客様の足取りは戻ってきているようだが、昔みたいにはいかない状況だ。最近はリアル店舗を持ちながらインターネット上でもショップを構える店舗(ECサイト)が増えてきているようだ。CMやウェブサイト上でも「ECサイト作りませんか?」といった業者の宣伝を見ることも多くなっており、私たちも美容業界の関係者ではあるが、商いをするうえで必須条件となってきている。しかし、ECサイトだけを強化すれば売り上げが上がるというわけではないと考えている。というのはECショップは、今現在の既存客、つまりご来店いただいているお客様の為につくるべきという考えがあるからである。あとは「いかにしてリアル店舗に安心・安全に来てもらうか?」これを捨ててはいけないと思う。私たちとしてはリアル店舗の発展に力を入れるつもりだ。

まとめ

今回、2つの業態を紹介したが、両業態とも対面での商いがメインである。新型コロナウィルスのよってインターネット(ウェブ)の活用が必須になり、対応できない業態は非常に厳しい立ち位置になってくると考えられる。そしてこれからスタンダードになってくるように思う。しかし、人と人との関係が希薄になり、血が通っていない商いになっていくのではないかという懸念もある。なので自分としては対面での商いを重点に置きながら非対面をどううまく使うか?という考え方でこれから取り組んでいきたいと考えている。先ほど述べたように私たちは美容関係者で北陸に拠点を置いている会社だ。これからいろんな事業を展開する予定ではあるが、常に「誰のためにする事業か?」「何のためにする事業か?」目的と手段を見失わずに、地域の為に「寄り添い型」という考え方でやっていきたいと思う。

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